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Column

コラム

2026.08.03

カラーとパーマの同日施術:安全に行うための基礎知識

「カラーもパーマも同じ日に済ませたい」というお客様のニーズは少なくありません。しかし、カラーとパーマの同日施術はリスクも伴います。安全に施術を行うためには、薬剤の特性や施術順序の知識が不可欠です。本記事では、同日施術の基本知識とリスク管理の方法を解説します。

カラーとパーマの同日施術が難しい理由

カラー剤とパーマ剤はどちらも毛髪のタンパク質構造に作用する薬剤ですが、その作用メカニズムが異なります。

  • パーマ剤(1剤):ジスルフィド結合(SS結合)を還元して切断し、ロッドで形を付ける
  • パーマ剤(2剤):切断されたSS結合を酸化して再結合する
  • アルカリカラー:キューティクルを開き、コルテックスに染料を浸透・発色させる

これらを同日に行うと、毛髪への化学的負荷が蓄積し、タンパク変性・毛髪の脆弱化・ビビリ毛などのトラブルが発生するリスクがあります。

施術順序の原則:パーマ → カラー

同日施術を行う場合、基本的には「パーマを先に行い、後からカラーをする」順序が推奨されます。理由は以下の通りです。

  • パーマ後はキューティクルが開いた状態のため、カラーが入りやすい
  • カラー後にパーマをすると、カラーの色素が流出・退色しやすい
  • パーマ2剤(酸化剤)がカラーの発色に影響することがある

ただし、この順序も毛髪の状態や薬剤の種類によって判断が必要であり、絶対的なルールではありません。

同日施術を避けるべきケース

以下のような状態のお客様への同日施術は推奨されません。

  • ブリーチ済み・ハイダメージ毛
  • 過去に施術トラブル(ビビリ毛、チリつき)があった方
  • 髪が細く、弾力が失われている状態
  • 頭皮に傷や炎症がある状態

ダメージを最小限にするための工夫

  • 施術前の毛髪診断で状態を確認し、薬剤の強さを調整する
  • 前処理・後処理トリートメントを必ず行う
  • 放置時間を最短に抑え、必要以上に薬剤を残さない
  • 酸性パーマや低アルカリカラーを選択してダメージを軽減する
  • 施術間に間髪を入れず水洗いや中間処理を丁寧に行う

よくある質問

Q. 同日施術はどうしても避けた方がいいですか?
A. 絶対に避けるべきとは言えませんが、リスクを十分に理解した上で毛髪の状態に応じた判断が必要です。健康な髪でダメージが少ない場合は施術できるケースもありますが、事前の毛髪診断と適切な薬剤選択が不可欠です。
Q. カラーを先にしてもいいですか?
A. 基本的にはパーマ先が推奨されますが、使用する薬剤によって異なります。担当技術者の判断と経験に基づいた施術計画を立てることが重要です。
Q. 同日施術後のホームケアで気をつけることはありますか?
A. 通常の施術より毛髪へのダメージが大きくなる可能性があるため、保湿・補修力の高いトリートメントを使用し、熱スタイリングは控えることをおすすめします。また、定期的なサロントリートメントで毛髪のコンディションを維持することも大切です。

まとめ

カラーとパーマの同日施術は、毛髪へのリスクを十分に理解した上で行う必要があります。施術前の毛髪診断、適切な順序と薬剤選択、丁寧なトリートメント処理によってリスクを最小化することが、美容師のプロフェッショナルとしての責任です。お客様の要望に応えながらも、安全を最優先にした施術計画を立てることが重要です。

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